08年1番売れた液晶テレビは? サイズ別で見る年間ランキング

 今年も残りあとわずか。08年は液晶テレビがより身近になった1年とも言える。以前は高価だった液晶テレビも、32V型で10万円を切り、42V型でも10万円台後半まで値を下げるなど、ここにきていっそう価格がこなれてきた。小型から大型まで豊富な画面サイズはもちろん、本体の薄さや色、録画機能の有無など、選択肢もますます広がり、テレビ売り場はいつも活況だった。
【表:液晶テレビの年間ランキング】
 では、08年で1番売れた液晶テレビはどの製品だろうか。「BCNランキング」をもとに、液晶テレビ全体と20V型、32V型、40V型以上のサイズ別に年間ランキングをみていこう。なお、同じ画面サイズのカラーバリエーションは合算して集計した。
 まずは、液晶テレビ全体から。1位は、シャープの32V型液晶テレビ「LC-32D30」で、4位まで同じくシャープ製品が占めた。画面サイズは32V型、20V型、20V型、37V型と続く。シャープからは、20位以内に計9製品がランクイン。08年も「液晶AQUOS」の人気は根強かったようだ。
 1位の「LC-32D30」(7.7%)と2位の「LC-20D30」(6.3%)は、通常ハイビジョンの液晶パネルを採用した「D30シリーズ」のサイズ違い。どちらもブラック、ホワイト、レッド、グリーン、ベージュの5色のカラーバリエーションを用意しており、部屋のインテリアに合わせて選べる豊富なカラーと手頃な価格が売れた要因だろう。40V型以上の大型モデルでは、13位に「KDL-40V1」、18位に「KDL-40F1」が入るなど、ソニーが健闘している。
 また、08年に売れた液晶テレビについて、画面サイズごとの販売台数構成比を調べると、1位は32V型で32.4%、2位は20V型で19.4%、3位は40V型で5.9%、4位は42V型で4.9%という結果になった。売れ筋の32V型のほか、個室に置く2台目や一人暮らしにぴったりな小型の20V型も売れていることがわかる。それでは続いて、サイズ別のランキングをみていこう。
 32V型では、液晶テレビ全体でも1位に輝いたシャープの「LC-32D30」(23.8%)がダントツで1位を獲得。2位以下は混戦で、パナソニック、ソニー、東芝など各メーカーの製品が僅差で並ぶ恰好となった。
 20V型では、シャープ、ソニー、パナソニックのほか、8位に三洋電機の「LCD-20SX200」(2.2%)、9位に三菱電機の「LCD-20MX10」(2.2%)が入った。
 40V型以上は、ソニーとシャープがトップ10を独占した。1位はソニーの40V型「KDL-40V1」(11.7%)が獲得。このほか、2位、4位、10位にソニーの40V型が入った。対してシャープは、3位に46V型の「LC-46EX5」(7.1%)、5位に42V型の「LC-42DS3」(6.3%)が入り、さらに6位から9位まで占めるなど、1・2位の座こそ譲ったものの、大画面でも強さをみせた。
 08年の後半には、BDレコーダー機能を搭載したモデルや薄さ9.9mmの超薄型モデル、バックライトにLEDを使用したモデルなど、新しいタイプの製品が発売された。今後も技術革新は進んでいくだろう。普及拡大やメーカー間競争による、さらなる値下がりも期待できる。来年も液晶テレビに注目したい。(BCN・津江昭宏)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。

「もう疲れた」駅員に詰め寄る乗客も 新幹線システム障害

 「いつまで待つのか」「もう疲れた」-。帰省ラッシュのまっただ中に起きた新幹線の運行管理システム障害。東北、上越など5新幹線が始発から約3時間にわたって運転を見合わせ、帰省客でごったがえすJR東京駅はいらだちとあきらめの声であふれかえった。
  ■写真で見る■ JR東京駅構内に座り込んで運行再開を待つ親子連れ
 「なんで指定席を取っているのに乗れないのか」「どの便に乗ればいいのか」。突然の運転見合わせに、新幹線の改札付近では乗車きっぷを手にした乗客が駅員に詰め寄った。ホームでも「空いてる席に座ればいいのか」など、駅員への質問が相次いだ。
 午前10時を回っても、電光掲示板に表示された列車の出発予定時間は7時台のまま。家族で新潟県の越後湯沢へスキー旅行に向かう途中という神奈川県横須賀市の会社員、石井光久さん(37)は、掲示板を眺めながら「ただ待つだけ。時間の無駄だよ。今日はもう疲れたし、スキーはせずに雪遊びくらいで終わりかな」とため息。山形県へ帰省途中だった都内の女子大生(19)は「(JRの)システムのせいで遅れているのに、どうしたらいいのか満足な説明もない」と怒りをあらわにした。
 階段や改札内には疲れた様子の乗客があふれかえり、ゲーム機や携帯電話をいじったり、眠るなどしてなんとか時間を費やすことに終始していた。改札内のフロアに腰を下ろし、「どうしようもないな」とため息をついたのは、秋田県北秋田市の団体職員、珠井証志さん(42)。28日に上京した際は強風で到着が3時間遅れ、この日もシステム障害と災難続き。いつ帰れるかも分からない状況に「どーへばいった(どうしたらいいんだろう)」と苦笑いした。

買った菓子箱から1万ドル=金融危機で虎の子隠す-米

 【ロサンゼルス28日時事】米カリフォルニア州南部アーバインでこのほど、食品スーパーで買った菓子の箱から現金1万ドル(約90万円)が見つかったとして購入者が届け出た。持ち主の老女は金融危機で地方銀行が相次ぎ政府管理下に置かれたため、「老後の資金を召し上げられないように」と預金を引き出し、虎の子の隠し場所に菓子箱を使っていたという。
 地元紙が28日までに報じたところによると、このスーパーで菓子を購入した老女が箱に現金の入った封筒を入れ、菓子が入ったまま丁寧にのり付けして大切に持ち歩いていた。しかし老女は買い物のついでにうっかり「返品」してしまったという。「返品」を受けたスーパーは外装の変化や現金入りと気付かず、菓子箱を陳列棚に戻していた。

真央逆転で史上8人目3連覇/フィギュア

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇27日◇長野・ビッグハット
 ショートプログラム(SP)2位で迎えた浅田真央(18=中京大中京高)が、史上8人目の3連覇を達成した。3つのジャンプが回転不足と判定され、2位村主章枝(27=avex)にフリー首位を譲ったが、合計182・45点で逆転優勝。今季2番目に低い得点にも、すべてのジャンプを着氷させて「すべてにおいて満足」。来年3月の世界選手権で完ぺきな演技を目指す。安藤美姫(21=トヨタ自動車)は直前練習で村主と激突して右ひざを負傷したが3位を死守。上位3人が世界選手権代表に決まった。
 演技を終えた浅田は、胸に手を当ててホッとした表情を浮かべた。充実感と同時に、勝利を確信した。冒頭から3回転半―2回転トーループの連続ジャンプ、続いて単発の3回転半に挑戦。後半には3回転フリップ―3回転ループにも挑んだ。高得点が狙える大技を1度の転倒もなく着氷した。タラソワ・コーチからは「すごく良かった」と拍手で迎えられた。浅田自身も「すべてにおいて満足している」と笑顔を見せた。
 しかし、電光掲示板に表示されたのは、意外にもフリーでは村主に4・12点も及ばない117・15点。SPのリードを守り、合計点で逆転優勝は決めたが、2度の3回転半と、2連続3回転の後半ジャンプが、すべて回転不足と判定されていた。今季からビデオを利用し回転不足の判定が厳しくなっていた。2週間前のGPファイナルで女子の国際大会では史上初めて2度の3回転半を成功させたが、最近2カ月で4戦目というハード日程による疲労も影響を及ぼしていた。さらにSPで小差だった中野、安藤が低迷。優勝濃厚の状況で、集中力を欠いたのかもしれない。
 だが浅田は気落ちしていなかった。「あまり得点は気にしていない。次までに修正したい」。2連続3回転は今季SP、フリーで8連続失敗。1度の成功もないが「今日は絶対に跳ぶという気持ちで臨んだ。緊張したけど、思い切って跳ぶことができたので、この感覚を忘れず次に生かしたい」と、もっとも重要な感覚に手応えを感じていた。
 3月の世界選手権後から10年2月のバンクーバー後まで、牧野講平氏と専属トレーナー契約を結んだ。30センチや45センチの昇降台を何度も跳び、以前は主に独学で培っていた跳躍力や筋力を養った。「陸上の400メートル障害と同等」(同氏)という、難度の高いフリーを演じきる体力もついた。
 同氏が「現時点で最終的な目標の7~8割ぐらいに到達している」と話せば、浅田も「世界選手権では入っているエレメンツ(演技要素)を、すべてミスなく滑りきりたい」と意欲を見せた。バンクーバー五輪の金メダルへ、異次元の強さを手に入れるため、新たなステップに突入した。【高田文太】

渡辺元行革相の処分「手ぬるい」、自民県連幹部が会議で不満

 自民党の地方組織の代表が集まる全国幹事長・政調会長会議が26日、都内のホテルで開かれた。
 麻生首相が予定時間を大幅にオーバーして景気・雇用対策を説明したため、質疑応答は時間切れで取りやめとなり、内閣支持率急落を受け、不満が募る地方組織のガス抜きの場とはならなかった。
 会議冒頭のあいさつで、首相は「地方あっての、地方組織あっての自民党です」と述べたうえで、党則を改正し、全国幹事長会議を党の正式機関に位置づける方針を表明した。景気対策などの説明は予定より10分以上超過し、約30分もかけた。
 首相が入念な対応をしたのには理由がある。
 党内の中堅、若手の国会議員から政権運営に対する批判が相次ぐ中、地方組織は、今も首相への期待や同情が比較的強いとみられ、首相にとって「大事な政権基盤」(首相周辺)だからだ。
 実際、都道府県連の中には、首相を批判する議員の処罰や党内結束を求める文書を提出する動きも多く、26日には党埼玉県議団約40人が首相官邸に首相を訪ね、激励した。
 一方、県連幹部からは、衆院本会議で民主党提出の衆院解散要求決議案に賛成した渡辺喜美・元行政改革相への批判が多く聞かれた。
 渡辺氏の地元、栃木県連の幹部は首相や細田幹事長らを回り、今回の造反をわびた。首相は笑うだけで、何も答えなかったという。
 渡辺氏を戒告処分とした細田幹事長の判断に対し、竹内資浩・徳島県連幹事長は記者団に、「造反議員にはもっと毅然(きぜん)とした態度を取るべきだ。手ぬるいことをしていたのでは組織はやっていけない」と強調した。
 党本部に対し、こうした思いをぶつける機会がなくなったことには不満が残ったようだ。沖縄県連の翁長政俊幹事長は会議後、「各県連は色々と首相にもの申したいと思っていた。とても残念だ」と記者団に語った。

<みのもんた>「おもいっきりイイ!!テレビ」来年3月で降板、番組で報告

 日本テレビ系の昼の生活情報番組「おもいっきりイイ!!テレビ」の司会者、みのもんたさん(64)が、番組を来年3月で降板することが26日分かった。この日の番組内でみのさんが報告した。
【写真特集】眞鍋かをり:みのもんたを前に「プレゼン、緊張する」 新番組「おもいッきりイイ!!テレビ」会見
 みのさんは「私が司会についたのが平成元年。3月で丸20年間お昼の番組やってきた。20年やってきて、どこで区切りをつけるのか、終わりよければすべてよし。若い人によいバトンタッチをしたい。楽しいことばかりの番組だった」と話した。
 同番組の前身「午後は○○おもいッきりテレビ」は87年10月開始。89年4月にみのさんが司会者になると、健康を中心にした生活情報を扱うようになり、番組内で紹介した食材がスーパーで売り切れるなど社会現象にもなった。ただ同種の番組だったフジテレビ系の「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題以降は、健康情報を扱いづらくなっていた。昨年10月から現タイトルにリニューアルされたが、視聴率は低迷していた。【デジタルメディア局】

小枝を使って短くなった鉛筆を再生 子どもたちが環境考え

 小枝を使って短くなった鉛筆を再生-福知山西南ロータリークラブは23日、エコ活動に取り組む山下忠男さん=福知山市問屋町=(85)を講師に迎え、市内のサンプラザ万助で、児童を対象に「ものづくりを通じて環境問題を考える会」を開いた。
 会には市内の小学生54人と保護者らが参加。山下さんから、使い古して短くなって捨てられる鉛筆の芯を取り出し、山で採取した小枝を使って再生する「森のえんぴつ」づくりを教わった。
 山下さんは自動車整備会社を営み、7年前から会社をあげて「地球環境を守る」エコ活動に取り組んでいる。「森のえんぴつ」づくりは、2年前から個人的に始めた。
 短くなった鉛筆を、昭和小学校の協力を得て集め、しばらく水に浸してからカッターで切り裂いて取り出す。小枝は丹波市に所有する山に自生するツバキから採取。15センチ程の長さに切りそろえ、ボール盤で穴を開けて芯を埋め込む。
 手間のかかる作業で、一日に数本しか作れないが、作りためては昭和小や来店客らにプレゼントし、エコ活動のPRに役立てている。
 この日は、会場にボール盤や材料をすべて持ち込み、参加した子どもらが芯を埋める体験をした。委員会のメンバーも、事前に山下さんからボール盤の使い方を教わり、穴あけを担当した。
 子どもたちは、穴を開けてもらった小枝に、金づちを使って3センチ程の芯を埋めていった。力の入れ加減によっては芯が折れるため、山下さんのアドバイスを受け慎重に作業。成功すると、出来上がったばかりの鉛筆を手に持ち、それぞれ書き味を確かめていた。
 大正小学校3年の森下功希君は「芯を入れるのに時間がかかったけど、とても楽しい。今まで見たことのない鉛筆、大事にします」と笑みを浮かべていた。
 山下さんは「エコ活動は身近なところから始まります。森のえんぴつは小さな取り組みですが、子どもたちに物づくりの楽しみを知ってもらえたことがうれしい」と目を細めていた。
写真=子どもたちに芯の埋め込みを教える山下さん

2000年以来「台風上陸ゼロ」、接近数も平年下回る

 気象庁は22日、今年の天候の特徴についてまとめた。
 今年は台風の日本列島への上陸がひとつもなく、統計を取り始めた1951年以来では84、86、2000年に続き4度目となった。
 台風の発生数は22個(平年値26.7個)で、このうち台風の中心が300キロ以内に接近した数は9個(同10.8個)と、いずれも平年を下回った。今夏は日本付近を覆う高気圧が強かったため、通常なら台風が多く発生するフィリピンの東海上付近で積乱雲が発達しづらく、発生した場合も多くが中国大陸へ向かったことが要因とみられる。平均気温は全国的に高く、今月20日までのデータでは、平年との差が北日本と東日本で0.6度高かった。

金総書記、10月に退院か…韓国紙報道

 【ソウル=浅野好春】韓国紙、朝鮮日報は22日、消息筋の話として、8月中旬に倒れて平壌の烽火(ポンファ)診療所に入院した北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記(66)が、10月初旬から中旬に退院したとみられると報じた。
 米韓の情報当局は、北朝鮮メディアが10月以降、金総書記の現地視察を相次いで伝えているのは実際に視察した可能性が高いと判断しているという。
 同紙によると、金総書記は11月24日に北西部・新義州(シンウィジュ)を訪問したが、その前後に専用列車が現地に移動していた。米韓情報当局では偵察衛星や偵察機を使って専用列車の動きを追跡、移動の事実を確認したという。

北上する亜熱帯性サンゴ 温暖化の足音

 「いるはずがない南方のサンゴがこんな所に…。水温上昇で、ついにここまで北上してきたのか」
 国際サンゴ礁年である2008(平成20)年の9月29日、福岡大学理学部の杉原薫助教(サンゴ礁生態学)は、海中の景観に目を見張った。
 長崎県西部の東シナ海に浮かぶ五島列島南部の福江島。るり色のスズメダイや愛らしいクマノミが泳ぎまわる水深2メートルの浅い海底で、褐色がかった暗緑色のクシハダミドリイシの群体を見つけたのだ。
 主に沖縄などに生息する亜熱帯性のサンゴで、九州西側の対馬暖流海域では、熊本県・天草の南部が北限とされていた。10月には、五島列島北部の若松島でも確認された。いずれも大きさは直径40センチほどで、杉原さんは「定着してから少なくても5年はたっているだろう」とみている。
 実は五島列島では、同じく天草が北限だった亜熱帯性のハナヤサイサンゴも07年に見つかっている。
 九州西部の海水温は、過去100年で約1・2度上昇した。そのため、これらのサンゴは五島列島で越冬できるようになり、生息域が約60キロ北上したらしい。
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 日本は世界のサンゴ分布の北限だ。杉原さんによると、学術的に確認されている最も北の生息地は、ほぼ同緯度の新潟県柏崎市と能登半島周辺。南北に長い列島各地の海で、異なる種のサンゴが群集を作り、沿岸生態系を形成している。
 杉原さんは現在、各海域の群集がどんなサンゴで成り立っているか調査中だ。「北限だからこそ、群集の組成変化を継続的に調べていけば、温暖化の影響の有無が如実に見えてくるはずです」
 鹿児島県・上甑(かみこしき)島付近ではクシハダミドリイシ、シコロサンゴ、スギノキミドリイシなど亜熱帯性の種が大勢を占め、温帯性のエンタクミドリイシは少ない。
 だが、対馬暖流沿いに北上していくと、徐々に変化が表れる。天草南部では逆転現象が起こり、エンタクミドリイシが大半に。亜熱帯性種は、五島列島のクシハダミドリイシが最北となり、そこから先は温帯性種だけの世界が広がる。
 さらに北へ進むと、今度は群集を作るサンゴの種類が減っていく。
 長崎県・壱岐はキクメイシ、キッカサンゴを中心に32種が生息するが、島根県・隠岐諸島ではアミメサンゴ、キクメイシモドキ、ニホンアワサンゴの3種に減る。北限である柏崎市沖と能登半島近海ではキクメイシモドキのみがわずかに息づいている。
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 亜熱帯性サンゴの北上が確認された五島列島の周辺海域では、サンゴを食べる亜熱帯性の巻き貝やオニヒトデが出現するなど、沿岸生態系に変化が表れた。
 福江島(五島市)の富江町観光協会によると「海水温が高くなり、ここ10年ほどでサンゴの量が急激に増えた」という。
 また、五島漁協の本田喜穂志(きほし)理事は「イセエビ漁の網を入れると、7~8センチぐらいの新芽みたいなサンゴがいっぱい引っかかってくる。漁網が傷んで仕方がない。五島の海は、すっかり変わってしまった」と嘆く。
 気象庁によると、日本周辺の海水温は、世界平均の2倍強のペースで上昇中。そのため今後は南方種の北上だけにとどまらず、サンゴ全体の生息域が北上する可能性も指摘されている。(伊藤壽一郎)