「リオ五輪は金狙う」と意欲も…加速する佐々木監督解任論

1 7日午後、W杯開催地のカナダから帰国した「なでしこジャパン」。

前回11年ドイツ大会に続き決勝まで勝ち進んだものの、米国との一戦は2―5のワンサイドゲーム。それでも日本サッカー協会上層部は、カナダW杯で「ベスト4でプラス評価」と考えていたというから、決勝に進出した佐々木則夫監督(57)の評価は上がりさえすれ、下がることはないというのが普通だろう。

■宮間主将に「3バックはしっかり練習したのか」と問うと…

ところが、あまりにも米国戦の負けっぷりが悪かった。前半16分までに4失点。それから佐々木監督は、ボランチのMF阪口を最終ラインに組み入れたり、定番のディフェンスを4バックから急造で3バックにしたり、迷走采配を積み重ねた。 続きを読む

狩野がS大回転で金メダル 冬季パラリンピック

 【バンクーバー共同】障害者スポーツの祭典、バンクーバー冬季パラリンピックで19日(日本時間20日)、アルペンスキー男子スーパー大回転座位で狩野亮(マルハン)が金メダルを獲得した。森井大輝(富士通)も銅メダルに輝いた。

 2大会連続出場の狩野は自身初の金メダル。今大会の日本勢の金は、ノルディックスキー距離立位の新田佳浩(日立システム)に続いて2個目。

 前日の滑降で狩野は銅、森井が銀を手にしており、2人は連日のメダル獲得となった。

(共同通信社)

クロマグロ、米国も取引禁止支持 地中海と大西洋

 【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】米内務省は3日、絶滅の恐れがある野生生物保護のためのワシントン条約で地中海と大西洋のクロマグロの国際取引を禁止するべきだとしたモナコの提案を支持すると発表した。

 禁止提案は13日からカタールで開かれる同条約締約国会議で、投票国の3分の2以上の賛成で決まる。既にイタリアやフランスなど、この海域でのクロマグロ漁業国が支持を表明。漁業国の一つで、交渉に大きな影響力を持つ米国も支持に回ったことで、反対姿勢を取る日本は極めて厳しい局面に立たされそうだ。

 提案は、地中海と大西洋のクロマグロの個体数が、主に日本向けの輸出のために乱獲されて急減、同条約で国際取引を禁止する際の基準を満たすというのが理由。

 米国は、資源管理機関の「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」が実効性のある規制を導入すれば、支持は見送る可能性を示していた。

(共同通信社)

結局「暖冬」でした でも、なぜか「大雪」

 気象庁は1日、今冬(昨年12月~2月)の天候まとめを発表した。3カ月間の平均気温は全国的に平年を上回る暖冬だったが、寒気流入で寒暖の差が大きく、北陸を中心に「2006年豪雪」以来の大雪となった時期も。北海道では、記録的な降雪量となった地点も出た。

 同庁は異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」で気温が上がった一方で、北極圏から寒気が周期的に南下する現象「北極振動」の影響も強く受けたためと分析している。

 気象庁によると、3カ月間の平均気温は、西日本(近畿―九州)で平年を1・0度、東日本(関東甲信、北陸、東海)で0・9度、北日本(北海道、東北)と沖縄・奄美は0・6度上回った。

 大分の平均気温は平年を1・3度上回る8・1度で観測史上2位タイ、神戸は1・1度高い7・7度で3位タイの高温だった。

 一方、寒気が流れ込んだ昨年12月中旬や今年1月前半、2月上旬前半は北陸を中心に大雪。新潟市では2月5日の積雪が81センチと、26年ぶりに80センチを超えた。東京都心では2月に雪を観測した日数が10日に及び、こちらも26年ぶりの多さ。

(共同通信社)

北朝鮮、デノミ失敗認める 在外公館に2月通達

 【北京共同】北朝鮮が昨年11月末に実施したデノミネーション(通貨呼称単位の変更)について、通貨供給や商品流通などで混乱を招き当初の目的を達成できなかったと総括、失敗を認め「団結して難局を乗り切る」よう訴える通達を今年2月半ばに在外公館に送っていたことが2日分かった。複数の中朝関係筋が明らかにした。

 北朝鮮が経済政策の失敗を認めるのは異例。2012年の「強盛大国」建設実現にあたって鍵となる経済再建に与えた打撃が深刻だったことをうかがわせる。

 通達には、対外的に説明する際にも、デノミによって混乱が起きたことを「否定する必要はない」という趣旨の内容が含まれているという。デノミに伴う混乱を早期に収拾する姿勢を打ち出し、北朝鮮との取引や投資に対する外国企業や投資家の警戒感を解消しようとする狙いもあるとみられる。

 同筋によると、デノミ実施について、北朝鮮側は中国の投資家などに対し「準備不足のまま実施された」と口をそろえ(1)新札の発行準備が万全ではなかった(2)価格調整に手間取りインフレを抑制できず、物資供給で混乱が生じた(3)為替レートの調整が後手に回った―などを挙げているという。

(共同通信社)

首相、前原国交相を処分へ 個所付け問題

 鳩山由紀夫首相は1日、公共事業の予算配分(個所付け)方針が民主党を通じて自治体側に伝えられた問題について「甚だ遺憾だ」として、前原誠司国土交通相を処分する意向を明らかにした。具体的な処分内容は今後検討するとしたが、首相による口頭注意などにとどまるとの見方が強い。この問題では「参院選をにらんだ利益誘導」(野党幹部)との批判を浴びており、一定のけじめが必要と判断したとみられる。

 平野博文官房長官が1日の衆院予算委員会で公表した調査結果でも「国交省から民主党に説明した際に、説明資料の取り扱いに関して相互の意思疎通が十分に行われなかった」ために混乱が生じたとして、政府側の不手際を認めた。

 ただ調査結果は、伝達情報について公表済みの事業計画から「おおむね類推できる内容だ」として、秘密漏えいや利益誘導には当たらないとの見解を示しており、野党側は引き続き追及する。

 首相は官邸で記者団に「本来なら国交省から自治体に直接届けなければならない情報が、民主党から自治体に伝わり、想定外の混乱が起きた。やはり国交省の問題だ」と指摘。その上で「国交省の最高責任者は前原氏だ。(処分を)考えていくべきだ」と述べた。

(共同通信社)

冬季五輪、熱戦の幕閉じる 閉会式は浅田が旗手

 【バンクーバー共同】第21回冬季オリンピック・バンクーバー大会は28日午後5時半(日本時間1日午前10時半)から市中心部のドーム施設、BCプレースで閉会式を行い、7競技86種目で熱戦を繰り広げた17日間の祭典が幕を下ろした。今大会には史上最多の82カ国・地域から約2600選手が参加した。

 日本選手団はフィギュアスケート女子で銀メダルを獲得した浅田真央(19)=中京大=が旗手を務め、アルペンスキー男子の皆川賢太郎(32)=竹村総合設備、モーグル女子の上村愛子(30)=北野建設=の夫婦も笑顔で並んで入場。フィギュアスケート男子銅メダリストの高橋大輔(23)=関大大学院=やスピードスケート女子団体追い抜きで銀メダルの小平奈緒(23)=相沢病院=らも行進した。

 閉会式の始まりは、開会式で起きた室内の聖火台の一部が立ち上がらなかったハプニングを再現。道化師が聖火台を引っ張るパフォーマンスで会場を沸かせた。

 次回2014年大会を開くロシアのソチへ五輪旗をリレー。

 日本は金メダルはなかったが、海外で開催された冬季五輪で史上2番目に並ぶ計5個のメダル獲得。銀3、銅2はいずれもスケート陣だった。

(共同通信社)

「悔しい」が銀メダルに満足 女子団体追い抜きで田畑ら

 田畑真紀の話 終わった時はものすごく悔しかったがそれも消えた。メダルがほしかった。夢みたい。わたしは小学1年生の時にもらった金メダルがうれしくてスケートをやってきた。最後の五輪で原点に戻れた。後輩たちに支えられた。

 小平奈緒の話 ゴールした瞬間は悔しいという思いが出てきた。だがしばらくして、自分たちの力を出し切れたと思えた時に、これが精いっぱいのレースだったんだという満足感と、銀メダルのうれしさが込み上げてきた。

 穂積雅子の話 正直、悔しかった。もう少し脚が長ければと思った。ラスト1周は全力でいった。サブメンバーの高木も、五輪に出るためにW杯で戦った石沢も合わせて、5人で取ったメダルだと思う。

 高木美帆の話 出たかった思いはあるし、コンマ差で悔しいところはあるけど、先輩たちの頑張っている姿を見て、すごいなと感動した。自分はまだメダリストにならなくてよかった。この思いがソチ(五輪)につながるのかなと思う。(共同)

(共同通信社)

イラン議長が長崎訪問 「原爆は人類への脅威」

 核兵器開発の懸念が指摘されているイランのラリジャニ国会議長が27日、長崎市を初めて訪れ、原爆資料館を見学した。

 ラリジャニ議長は、多以良光善館長に「原爆の被害はどのくらいの期間続いたのか」などと質問。記者団に「この世界に一つでも原爆が存在すれば人類への脅威だ。世界の人々は、核のない世界に向けて立ち上がるべきだ」と感想を述べた。

 見学後、田上富久長崎市長らと、資料館近くの爆心地公園にある原爆落下中心地碑に献花した。

 ラリジャニ議長は2005~07年に核交渉責任者を務めた。今月23日に衆議院の招待で来日し、24日には岡田克也外相とイランの核問題について会談した。

 国際原子力機関(IAEA)は18日、イラン核問題の報告書で「ミサイル搭載用の核弾頭開発につながる活動を秘密裏に行っている可能性がある」と懸念を表明。欧米諸国は、国連安全保障理事会による追加制裁に向けた動きを強めている。

(共同通信社)

エルニーニョ現象発生で春が早く訪れる、夏は北冷夏、東日本から沖縄にかけ暑い夏

 気象庁は25日、3-8月の春と夏の長期予報を発表した。春(3-5月)はエルニーニョ現象発生で暖春傾向が続き全国的に気温が高めで、特に3月は東・西日本で暖かくて全国的に春の訪れが早い見込み。

 関東から北陸以西で高温傾向だが、一時的に寒気の影響を受ける北日本は寒暖の差が激しくなる。夏(6-8月)は、エルニーニョ現象は終息し、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱くなる見込みで、梅雨の時期の降水量も、東・西日本の太平洋側以外は多めで北日本では冷夏になる可能性がある。日本から沖縄・奄美では暑い夏が続くと見られている。

3月、東日本(関東甲信、北陸、東海)太平洋側と西日本は気温が高めで平年   に比べ曇りや雨の日が多い。

4月、北日本と東日本日本海側は晴れの日が多く、東日本太平洋側と西日本、   沖縄・奄美は平年に比べ曇りや雨の日が多い。

5月、北日本から西日本は平年同様、晴れの日が多い。沖縄・奄美は平年に比   べ曇りや雨の日が多い